聖オスカル・ロメロ大司教 聖オスカル・ロメロ大司教 

聖オスカル・ロメロ大司教

聖オスカル・ロメロ大司教(殉教者、エルサルバドル1917-1980)

オスカル・アルヌルフォ・ロメロ・イ・ガルダメス大司教は、1917年、エルサルバドルのシウダード・バリオスに生まれた。

教皇庁立グレゴリアン大学で学んでいた1942年に、ローマで司祭に叙階された。

エルサルバドルに戻った後、サン・ミゲル教区で20年間、小教区の主任司祭を務めた。この他、神学校、教区新聞、中米司教協議会などのために働いた。

1970年、サンサルバドル補佐司教、1974年には、サンチアゴ・デ・マリア司教となった後、1977年、サンサルバドル大司教に任命された。

この頃から、エルサルバドル国内で深刻な政治危機が発生し、それは次第と内戦へとつながっていった。

厳格で簡素な生活をおくり、深い精神性に育まれたロメロ大司教は、貧しい人々を愛し、人権を擁護した。

軍事政権下のエルサルバドルで、ロメロ大司教は、弱い立場にある人々への暴力や、司祭やカテキスタの殺害、貧しい人々の搾取、社会の不正をはっきりと告発した。

1980年3月24日、ロメロ大司教は、ミサを捧げている最中、暗殺者に撃たれ、殺害された。

暗殺の直後から、エルサルバドルの信者たちは、ロメロ大司教を殉教者と見なした。

1997年に始まった正式な列福調査で、ロメロ大司教は神のしもべと認定された。2015年2月には、殉教者として列福が決定。同年5月22日、エルサルバドル首都サンサルバドルで列福式が行われた。

2018年5月19日、パウロ6世ら5人の福者と共に列聖が決定。同年10月14日に聖人として宣言された。

14 10月 2018, 16:21