教皇「祖父母と若者たちの対話を」
カトリック教会は、7月25日(日)、第1回目の「祖父母と高齢者のための世界祈願日」を記念した。
この日の午前、バチカンの聖ペトロ大聖堂では、ローマ教区のお年寄りたちや高齢者司牧にたずさわる人々と共に、教皇庁新福音化推進評議会議長サルバトーレ・フィジケッラ大司教によってミサが捧げられた。
同日正午、教皇フランシスコは、「お告げの祈り」の集いで、お年寄りと若者の出会いと対話の大切さを強調し、次のように話された。
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わたしたちは、『第1回祖父母と高齢者のための世界祈願日』におけるミサを今祝ったばかりです。すべての祖父母の皆さんに拍手をおくりましょう!
祖父母と孫たち、若者とお年寄りたちは一緒に、教会の最も美しい顔の一つを表すと同時に、世代間の絆を示してくれました。
この祈願日をそれぞれの共同体で記念すると共に、祖父母やお年寄り、特に最も孤独な人たちに会いに行き、「わたしはいつもあなたがたと共にいる(参照:マタイ28,20)」というイエスの約束から照らしを受けたわたしのメッセージを伝えてください。
この祈願日が、わたしたち年配者が人生のこの季節を生きるという召し出しに答え、特に「切り捨ての文化」の中で、祖父母や高齢者の存在の価値を社会に示すことを助けるよう、主に願いたいと思います。
祖父母は若者を必要とし、若者は祖父母を必要としています。祖父母と若者は対話し、出会う必要があります。
祖母たちは、進む歴史に樹液をもたらし、成長する木に力を与えます。わたしは、いつか紹介したように、いにしえの詩人の言葉を思い出します。「木に咲くすべての花は、土の中から来る」。
若者と祖父母の間に対話無くして、歴史は前に進みません。人生は前進しません。この対話を取り戻すこと、それが今日の文化の課題です。
祖父母は若者たちを見つめながら夢を見る権利があります。若者たちは祖父母から力を汲み取りながら、預言する勇気を持つ権利があります。どうか、祖父母と若者の出会いと対話を実現してください。それは皆を幸福にするでしょう。