教皇フランシスコ マルタ・フロリアーナでミサとお告げの祈り 2022年4月3日 教皇フランシスコ マルタ・フロリアーナでミサとお告げの祈り 2022年4月3日 

マルタ訪問:教皇「戦争は冒涜、苦しむ人々を助けよう」

教皇フランシスコは、マルタ島フロリアーナでの「お告げの祈り」で、ウクライナの苦しみを思い、平和のための祈りを新たにされた。

 マルタ共和国訪問中の教皇フランシスコは、4月3日午前、首都バレッタ近郊のフロリアーナで、およそ2万人の信者らと共にミサを捧げ、その終わりに「お告げの祈り」を唱えられた。

 2日間にわたる教皇のマルタ訪問も終わりに近づき、この日の午後に行われるハル・ファでの移民との出会いを残すだけとなった。

 教皇は「お告げの祈り」の言葉で、マルタの政府、教会関係者、そしてすべての国民に、同国で受けた温かい歓迎と愛情に感謝を示され、「マルタの皆さんの明るく輝く多くの顔を忘れることはないでしょう」と話された。

 また、教皇はマルタで出会ったキリスト教諸教会、諸宗教関係者にもお礼を述べ、互いに祈り合いましょう、と呼びかけられた。

 「マルタには、神の民が息づいている」と述べた教皇は、信仰は喜びの中に育ち、恵みのうちに強められることを忘れずに前進して欲しい、と願われた。

 そして、15年前に列聖されたジョルジョ・プレカ神父をはじめとする多くの聖性に倣い、神と人々に熱心に献身するよう励まされた。

 最後に、教皇は若者たちに、人生で最も大切なもの、愛をもって人生を捧げるべきものとは何か、それはイエスである、と指摘。いつくしみの神、皆と共にいて、決して失望させることのない方、イエスを深く愛して欲しい、と希望された。

 教皇は、いまだ爆撃の下にあり、人道危機の悲劇に苦しむウクライナを思いながら、平和のために祈ろう、と招かれた。

「この戦争は冒涜である」と再び述べた教皇は、苦しむ人々のためにたゆまず祈り、これらの人々を助けよう、とアピールされた。

03 4月 2022, 14:25

お告げの祈り(アンジェルスの祈り)は、神の御子の受肉の永遠の神秘を思い起こす祈りです。この祈りは、朝の6時、正午、夕方18時頃の3回唱えられ、その時には、お告げの鐘が鳴らされます。アンジェルスの祈りと呼ばれるのは、ラテン語におけるこの祈りの冒頭の部分、– Angelus Domini nuntiavit Mariae – から採られています。この祈りは、イエス・キリストの受肉について語る3つの簡潔な本文と、3回のアヴェ・マリアの祈りからなります。お告げの祈りは、教皇によって、バチカンの聖ペトロ広場で、日曜日とカトリック典礼暦の祭日の正午に唱えられます。祈りの前に、教皇はその日の聖書朗読箇所などを観想する短い説教を行います、祈りの後には、巡礼者たちへの挨拶が続きます。
復活祭から聖霊降臨までは、お告げの祈りの代わりにアレルヤの祈りが唱えられます。これはイエス・キリストの復活を思い起こす祈りで、祈りの終わりには栄唱(グロリア)を3回唱えます。

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