教皇、ローマ教区の助祭たちに励まし
教皇フランシスコは、2月24日、軽いインフルエンザの症状のためこの日の謁見を見送られたが、出会いが予定されていたローマ教区の助祭たちのためにメッセージを託された。
教皇フランシスコは、2月24日、ローマ教区の助祭たちにメッセージをおくられた。
前日23日午後、6日間にわたる四旬節の黙想を終えた教皇は、この朝、ローマ教区の助祭たちとの出会いを予定されていたが、軽いインフルエンザの症状が見られたため、大事をとって謁見は中止された。
教皇は、この集いのために用意されていた挨拶を関係者らに託された。
この中で教皇は、司祭になるための準備を進めている助祭たちに励ましをおくられている。
司祭職の基礎となる助祭職の本質は奉仕の精神にあり、やがて司祭となる皆さんは「仕えられるためではなく、仕えるために、また自分の命を捧げるために」来られたイエスと一致した、奉仕する者とならなくてはならないと、教皇は記している。
そして、奉仕するとは、具体性を要求されるものであると同時に、自分の計画通りに生きるのではなく、神が与える様々な驚きに常に対応できる生き方を求められることである、とも述べている。
また、教皇は、助祭が念願の司祭になった際に、長年温めてきた自分のやり方や考えを押し通したくなるかもしれないが、教会が司祭に最初に願うことは、リーダーとなることではなく、協力者、すなわち共に働く者となることである、と注意を促されている。
こうしたことから、教皇は、司祭は交わりの証し人として、兄弟愛、忠実、従順を求められ、司祭団の中ですべての人の兄弟となるよう招かれている、と強調された。
教皇は、神の人となるためには常に聖霊に耳を傾け、自分の力だけに頼らず、主がもたらす喜びから力を汲み取り、祈りに育まれた心を持つことが大切と述べ、神の恵みのもとに危険や困難を乗り越えていくよう、助祭たちを力づけられた。
24 2月 2024, 19:53