ピオ・ラテンアメリカ神学院創立160年:教皇と関係者との出会い
教皇フランシスコは、ピオ・ラテンアメリカ神学院の関係者とお会いになった。
教皇フランシスコは、バチカンで11月15日、教皇庁立ピオ・ラテンアメリカ神学院の共同体とお会いになった。
ローマのピオ・ラテンアメリカ神学院は、今年創立160年を迎えた。
この集いで教皇は、教会が出会いの地であることを忘れないよう願われた。
新しい世代のルーツを失った、断片化された文化を危惧される教皇は、教会もまた断片化の誘惑に晒されていると指摘。
教会が出会いの場所としての召命を忘れる時、教会は方向性を失い、内部の分極化が起き、イデオロギーの侵略を受けると警告された。
教皇は、司祭間の連帯は、教会の歴史を刻み、希望を築き、他者に自らを開ける共同体を導くための、「最も大きな力」であると述べた。
一人の司祭は小教区や教区で多くのことができるが、同時に孤立して燃え尽きる危険をも持っていると教皇は語り、司祭共同体の一員であることを自覚し、その関係の中で活力を得ることが大切と強調。
共に肩を並べて働く司祭たちの帰属意識は、ラテンアメリカ大陸に福音的なヒューマニズムを推進させる、「新たな宣教的エネルギー」を解き放つことができるだろうと話された。
教皇は「魂を持った福音宣教者」となるよう関係者らを励まし、神のみことばと民の心に深く根ざした、聖オスカル・ロメロの生き方を思い起こされた。
15 11月 2018, 19:06