2019年度「世界平和の日」テーマ:「平和に奉仕する良い政治」
教皇フランシスコは、来年度の「世界平和の日」のテーマを発表された。
カトリック教会は、毎年1月1日を「世界平和の日」とし、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界が来るようにと祈っている。
2019年の「第52回世界平和の日」のために、教皇フランシスコは「平和に奉仕する良い政治(仮訳)」というテーマを選ばれた。
このテーマについて、バチカン広報局は次のようなコメントを発表した。
「政治的責任は、すべての市民に属するものです。特に、守り、統治する役割を負った人々の責任はなおさらです。
その使命は、権利を保護し、社会の成員・世代・文化間の対話を促進することにあります。
相互の信頼なしに、平和はありえません。信頼は、約束を尊重する上での第一の条件です。
政治活動は、カリタス(愛)の最も高度な表現の一つです。それは人々の命、地球、若者や子どもたちの未来を気にかけ、それを実現させることを熱心に目指すものです。
聖ヨハネ23世の回勅「地上に平和を」(1963年)に記されるように、人間がその権利を守られる時、その人の中に他人の権利を尊重する義務感が芽生えます。
人間の義務と権利は、自分が神と他の人々と共に、一つの共同体に帰属しているという意識を育てます。
それゆえに、わたしたちは、誰もがその尊厳と権利を尊重される、未来の良き知らせとして、平和を告げ、もたらすよう招かれています。」
教皇フランシスコの来年度「世界平和の日」メッセージは、追って発表される。
07 11月 2018, 14:37