世界家庭大会2日目:「家族愛」テーマに、講演やパネル会議
カトリック教会の「第10回世界家庭大会」の2日目、6月23日(木)、バチカンでミサや祈り、講演やパネル会議などが行われた。
22日(水)午後、パウロ6世ホールでの開会フェスティバルと共に始まった「世界家庭大会」は、翌日から、家族らが参加するテーマ別の研究集会に入った。
この朝、聖ペトロ大聖堂の司教座の祭壇でミサに与った家族らは、パウロ6世ホールを会場とする講演会とパネル会議に出席した。
25日(土)まで続く一連の研究集会は、日毎に異なるメインテーマを冠している。23日は「家族愛」をメインテーマに、2つの講演、4つのパネル会議が行われた。
午前と午後にそれぞれ行われた講演は、「家庭教会とシノダリティ」と「結婚初期の司牧」を主題にしたもの。
一方、パネル討論では、午前に「夫婦たちと司祭、共に教会を築くために」、「若者と高齢者、共に未来の教会のために」、午後に「試練の中の家族愛」、「父親・母親に寄り添う」をテーマに、家族や司牧者が自らの体験を紹介しながら、家庭司牧をめぐる提案を行った。
午前のパネル会議「夫婦たちと司祭、共に教会を築くために」では、ラトビア出身の夫婦と司祭が、既婚者の司牧の重要性に触れると共に、夫婦たちは司祭を手助けするだけでなく、自分たちの召命とカリスマにおいて、教会生活に実りをもたらす、真の主役となるべき、と呼びかけた。
また、ローマ教区で家庭司牧に携わるイタリア人の夫婦は、「司祭たちと夫婦たちの間で完全な協力関係がある時、教会は新たにされ、その満ちあふれる息吹は教会全体に伝わっていく」、「家族たちは世の中に深く接しており、時に小教区の中に閉じ込められた司祭たちに新鮮な空気をあたえることができる」と話した。
これらのワークショップは、祈りの時間と共に一日を終えた。