四旬節:教皇「神と直接向き合い、心からの痛悔を」
教皇フランシスコは、3月20日、バチカンのサンタ・マルタ館でミサを捧げられた。
教皇フランシスコは、3月20日、バチカンのサンタ・マルタ館で朝のミサを捧げられた。
教皇はミサの説教で、イタリア北部の都市をはじめ、新型コロナウイルス患者のために各地で献身する医療従事者の大きな努力を思い、これらのすべての関係者のために祈られた。
またこの日、復活祭前の準備期間「四旬節」に強調される「回心」について触れた教皇は、「神に立ち返るとは、父の抱擁の中に帰ること」と述べ、「神に自分の心を清く変えていただくには、最初の一歩が必要。それは神のもとに『行く』のではなく、『帰る』こと」と話された。
パンデミックの影響で、復活祭前にも関わらず「ゆるしの秘跡」を受けられない今日、どうしたらよいのか、という多くの人の問いに対し、教皇は「カトリック教会のカテキズム」(1451、1452)にある、「痛悔」の必要を強調された。
そして、司祭のもとで告解できる日が来るまでは、神と直接向き合い、自分の罪を正直に神の御前に打ち明け、心から「痛悔」し、再び罪を犯さないことを約束すると共に、できる限り早く「ゆるしの秘跡」にあずかる強い決心を持つよう勧められた。
20 3月 2020, 18:00