バルト3国訪問を終えて、教皇一般謁見
教皇フランシスコは、一般謁見で、バルト3国訪問について報告された。
教皇フランシスコは、バチカンで9月26日、水曜恒例の一般謁見を行われた。
謁見中の講話で、教皇は前日終了されたバルト3国司牧訪問を振り返られた。
教皇は、9月22日より25日まで、リトアニア、ラトビア、エストニアの、バルト3国を訪問されていた。
バルト3国がそれぞれの最初の独立宣言から100年を迎えた特別な機会に行われたこの訪問を通し、教皇は、ナチス・ドイツによる占領、そしてソ連併合下の多大な苦しみを経て、自由を勝ち取った人々の、犠牲と努力、信仰に触れたと語られた。
自由は、愛なしでは、真の意味をもたらすことができないと述べた教皇は、そのために、この訪問の目的は、「福音の喜び」と、「神の優しさといつくしみの革命」を告げることにあったと話された。
カトリック国のリトアニア、ルーテル派と正教会が多いが、人々の宗教離れが目立つラトビアとエストニアと、それぞれ宗教的な様相は異なる中にも、教皇は今回の訪問で、すべてのキリスト者の一致を強める必要を感じたと述べられた。
そして、3国が過去の試練から切実に体験した人間的・社会的価値の大切さを、国内社会はもとよりヨーロッパに伝え、記憶とルーツを守りながら、今日と未来の豊かな発展の基礎とするよう呼びかけた、と教皇は話された。
教皇は、リトアニア、ラトビア、エストニアの3国の兄弟姉妹たちのために祈りましょう、と呼びかけられた。
26 9月 2018, 13:37