リトアニア:教皇、ヴィリニュスの聖母巡礼聖堂で祈り
リトアニアを訪問した教皇フランシスコは、ヴィリニュスの巡礼聖堂で祈った。
バルト3国訪問初日、9月22日(土)、教皇フランシスコは、リトアニアの首都、ヴィリニュス市内のいつくしみの聖母巡礼聖堂を訪れた。
リトアニアのカトリック信者たちに深く愛される、ヴィリニュスのいつくしみの聖母巡礼聖堂は、かつての城壁の門の上に築かれた特徴的な建造物である。
一階部分にはアーチ型の門が大きく開き、その中を旧市街地へと続く道が通っている。礼拝堂は階段を上がった2階部分にある。
16世紀にヴィリニュスに城壁が設けられた際、当時9つあったすべての門の上に、イエス・キリストあるいは聖母マリアのイコンが飾られた。そのうちの一つ、「黒い聖母」の姿をとった「いつくしみの聖母」のイコンが掲げられた城門、「夜明けの門」は、1655年のロシア軍による破壊と放火から、唯一、残った。以来、人々はいつくしみの聖母への取り次ぎを求め祈るようになり、この門は巡礼の場として発展していった。
同巡礼聖堂の近くには正教会の主教座がある。この訪問で、教皇は正教会の主教と挨拶を交わされた。
教皇は、金色に縁どられた聖母のイコンが街を見下ろす巡礼聖堂の上にあがり、ロザリオの祈りの「喜びの神秘」を唱えられた。
聖堂の下の道には、熱心な信者たちが詰めかけ、教皇と祈りを共にした。
22 9月 2018, 16:06