教皇、アラブ首長国連邦訪問前に、同国民にメッセージ
教皇フランシスコは、間もなく行われるアラブ首長国連邦への訪問を前に、同国の人々にビデオを通し挨拶をおくられた。
教皇は2月3日(日)から5日(火)まで、アラブ首長国連邦の首都アブダビを訪問される。
この訪問はムハンマド・アブダビ皇太子の招待を受けたもので、教皇は同地で開催される諸宗教の集いに出席される。
教皇はビデオメッセージの中で次のように話された。
「親愛なるアラブ首長国連邦の国民の皆さま
平和が皆さまと共にありますように!
共存のモデル、人類の兄弟愛、様々な文明と文化の出会いを追求する国、違いの尊重の中で、多くの人が自由に働き生活するための安全な場所を見つけることができる国である、皆さまのお国を、あと数日で訪問できることをうれしく思います。
未来に眼差しを向けながら、今日を生きる国民の方々とお会いできることを楽しみに思います。それは「真の豊かさは、物質的な豊かさのみによらず、国の真の豊かさは国の未来を築く人々の中にある...真の豊かさは人間にある」と、アラブ首長国連邦のザイード初代大統領がおっしゃったとおりです。
このたび「人類の兄弟愛」をテーマとした諸宗教の集いにわたしをお招きくださった、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子に心からお礼を申し上げます。同時に、この訪問に際する、アラブ首長国連邦の他の関係者の方々の素晴らしい協力、寛大な、兄弟的おもてなしに感謝申し上げます。
また、神における信仰は、人を分裂させず一致させ、違いにも関わらず近づけ、対立や敵意を退けると確信する勇気と意志をもって、この集いの準備のために協力してくださった、友にして兄弟である、アル=アズハル・モスクのグランド・イマーム、アフマド・アル・タイーブ師はじめ、すべての方々に、感謝いたします。
皆さまの愛するお国で、わたしたちがそれぞれの違いにも関わらず兄弟であることを確認しつつ、宗教間関係の新しい歴史のページを記す機会を、主が与えてくださったことを幸いに思います。
繁栄と平和の地、太陽と調和の地、共存と出会いの地であるこのお国で、皆さまと出会い、ご挨拶できることを、喜びと共に待ち望んでいます。
ここに深く感謝を申し上げます。近くお会いいたしましょう。わたしのためにどうかお祈りください。」