教皇一般謁見3月20日 教皇一般謁見3月20日 

教皇フランシスコ:「神のみむねが行われますようにとの祈りは、神を父と確信する人々の勇敢な祈り」

教皇フランシスコは、一般謁見のカテケーシスで、「主の祈り」にある「みむねがおこなわれますように」という言葉を取り上げられた。

教皇フランシスコは、バチカンで3月20日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日の一般謁見は聖ペトロ広場で開かれた。

謁見中の「主の祈り」をテーマにしたカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は「主の祈りの中」の第三の祈願「みむねがおこなわれますように」という部分を考察され次のように話された。

「「主の祈り」において、信者は「み名が聖とされますように」と、神のみ名の聖化を願い、続けて、「み国が来ますように」と、神の王国の到来を待ち望む気持ちを表した後、「みむねがおこなわれますように」と、神の救いのみ業の実現へのゆるぎない信頼を表明します。

神は全人類をいっぱひとからげではなく、一人ひとりの救いを望まれるのです。子どもたち一人ひとりに、その思いをかける父のように。ですからこの祈りは奴隷の祈りではなく、父に向けられる子どもたちの祈りです。

神のみむねが行われますようにと言うためには、人類と世界のことを、いつも心にかけておられる神への全幅の信頼、信仰が前提とされます。

神はわたしたちが神を探すより前に、わたしたちを探しに来られます。福音書の中の回心した徴税者ザケオのエピソードが示す通り、イエスはザケオに「人の子は失われたものを探し救うために、この世に来たのである」と言います。

皆さんは神ご自身が、わたしを探しに来られるということの意味を考えたことがありますか。「神がわたしを、そしてあなたを探しておらるのです」と、わたしたち一人ひとりに言うことが出来るのです。

この日の一般謁見会場には日本から、東日本大震災と原発事故の被災者をサポートする「きらきら星ネット」のメンバー8人も来場していて、謁見後、教皇はかれらのところまで歩を進め、親しく言葉をかけられた。

メンバー代表として教皇自身に英語で挨拶をした高校生、鴨下全生君に教皇も、にこやかに言葉をかけられメンバー一同を特別に祝福された。

20 3月 2019, 17:41