「人身取引は、人類に対する犯罪」教皇、国際会議参加者と
教皇フランシスコは、人身取引をめぐる国際会議の参加者とお会いになった。
教皇フランシスコは、4月11日、人身取引をテーマとした国際会議の参加者に挨拶をおくられた。
この会議は、教皇庁「人間開発のための部署」の移民・難民課の主催で、今月8日よりローマ郊外サクロファーノで行われていた。
会議最終日、バチカンのシノドス・ホールで行われた参加者との集いで、教皇は、人身取引という人類の傷との闘いに対し、いっそうの取り組みを呼びかけられた。
教皇は、他者を物のように扱うことは、神が望まれ創造された人間の本質、すなわち自由と尊厳を、被害者の中で不当に犯すことになる、と述べ、「それゆえ、人身売買は、人類に対する犯罪である」と強調された。
自分たちおよび他者の人間性を、取り戻し、推進するという行為は、イエス・キリストの救いの使命の延長にある、教会のミッションと一致するもの、と教皇は述べられた。
そして、あらゆる形の人身取引と闘い、被害者を保護するという使命は、人類そのものにも良い結果をもたらし、満ち満てる命への道をわたしたちに開くだろう、と語られた。
教皇は、地域の教会・修道会・カトリック組織が、力や経験を合わせ、人身取引の始点から最終目的地までに関わるすべての国々に、この問題への関心を呼びかけていくよう励まされた。
11 4月 2019, 17:35