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北マケドニア:「苦しむ人々の中にイエスを認める」教皇、マザー・テレサ記念館で

教皇フランシスコは、北マケドニア首都スコピエのマザー・テレサ記念館を訪れた。

5月7日、北マケドニアを訪れた教皇フランシスコは、首都スコピエの「マザー・テレサ記念館」を訪問、貧しい人々との出会いを持たれた。

同記念館は、コルカタの聖テレサ(本名:アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ、1910.8.26-1997.9.5)が誕生の翌日に洗礼を受けたイエスの聖心教会(1963年の地震で崩壊)があった場所に、2008年建設が着手され、2009年に開館した。

到着された教皇は、記念館前のマザー・テレサ像に献花し、しばし祈られた。

次いで、教皇は、記念館内の礼拝堂で、祭壇に置かれたマザー・テレサの聖遺物を前に祈りを捧げられた。

礼拝堂には、宗教や文化の違いを超えてすべての貧しい人に奉仕したマザー・テレサのために、マケドニア正教会のオフリドおよびマケドニア大主教ステファンをはじめ、プロテスタント教会、イスラム教、ユダヤ教の指導者らが集った。

教皇は、祈りの中で、マザー・テレサにいのちとカリスマ、インドや世界中の貧しい人々の間で神の愛の証しする恵みを与えてくださった神に感謝を捧げられた。

また、すべての人の中に神の御子の御顔を認め、飢え、正義を求める人々の祈りの声となり、いつくしみの愛の業をもって奉仕しながら、十字架上で「渇く」と叫ばれたイエスの渇きをいやそうと努めた、マザーのその生涯を振り返った。

教皇は、わたしたちも、貧しい人々、権利を持たない人々、病者、疎外された人々の叫びに気付き、苦しむ人々の中にイエスを認める心を持つことができるように、と祈られた。

この後、教皇は、マザー・テレサの巡礼聖堂の礎石を祝福。

記念館の庭で、マザー・テレサ創立の「神の愛の宣教者会」を通し支援を受けている人々、およそ100名と触れ合われた。

07 5月 2019, 16:02