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教皇フランシスコ、ルーマニアの各界代表らとの出会い 教皇フランシスコ、ルーマニアの各界代表らとの出会い 

「共通善のために一致して歩む」教皇、ルーマニアの各界代表らに

教皇フランシスコは、ルーマニアの大統領はじめ、首相、各界の代表らと会見された。

教皇フランシスコは、5月31日(金)、3日間にわたるルーマニア司牧訪問を、首都ブカレストから始められた。

ブカレストに到着された教皇は、緑に囲まれた大統領官邸の前庭で、クラウス・ヨハニス大統領と並び、歓迎式典に臨まれた。

この後、教皇は官邸内にヨハニス大統領を表敬訪問、個人会談や贈り物の交換、大統領の家族の紹介が行われた。

また、教皇はヴィオリカ・ダンチラ首相とも会見された。

続いて、官邸内のホールで行われた、ルーマニア各界の代表および同国駐在外交団との出会いで、教皇は同国訪問での最初の公式の言葉を述べられた。

この中で教皇フランシスコは、ローマ教皇として、聖ヨハネ・パウロ2世のルーマニア訪問から20年ぶり、また同国の欧州連合加盟以来、今回初めての訪問を実現したことを喜ばれた。

教皇は、ルーマニアが自由を抑圧した独裁政権から解放された後、市民や宗教の自由を取り戻し、民主主義の構築に努力しながら、国際社会に参加している、今日のその取り組みを評価された。

同時に、教皇は、新しい時代の到来による避けがたい変化と、それに伴う社会問題を指摘。中でも仕事や生活の向上を求める国民の国外への移民現象が、地方の人口減少や、豊かな文化・精神のルーツの弱化を招いたことを見つめられた。

一方で、教皇は、移民した多くのルーマニアの人々が、彼らの文化や倫理や仕事をもって、移民先の国々を豊かにし、彼らの努力によって、残った家族が祖国で暮らしていけることに思いをはせられた。

教皇は、この新しい時代の諸問題に、効果的な解決を見つけていくためには、政治や経済、社会や宗教界が建設的な協力を育み、共通善のために、一致して歩んでいくことが必要と強調された。

そして、カトリック教会も、皆と共に歩み、すべての人のそれぞれの才能をもって社会全体に奉仕していきたいと述べられた。

教皇はルーマニアを神の母マリアの保護に託しつつ、同国の発展と平和を願い、神の豊かな祝福を同国民の上に祈られた。

31 5月 2019, 19:44