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教皇、イタリア中部・カメリーノ訪問、地震被災者に励まし

教皇フランシスコは、イタリア中部・カメリーノを訪問。2016年の地震で被災した市民に励ましをおくられた。

教皇フランシスコは、6月16日、イタリア中部マルケ州カメリーノを訪問された。

カメリーノは、シビッリーニ山地をはじめとするアペニン山脈の山々に囲まれた、盆地に位置する、標高661メートルの町。古代に起源を持ち、中世にコムーネとして独立、ルネッサンス期に発展を遂げた、豊かな歴史を持つ。1997年9月の地震に続き、2016年8月、そして同年10月にイタリア中部を襲った地震で、大きな被害を受けた。

2016年8月24日に、ウンブリア州ノルチャを震源として発生したイタリア中部地震の被害は、ウンブリア、ラツィオ、マルケ、アブルッツォ各州の広範囲に記録され、町の大部分が重大な被害を受けたアマトリーチェ、アックーモリ、アルクアータ・デル・トロントなどはもとより、各地でその爪痕を残した。この地震の犠牲者は298人、避難民1万7千人、居住に関わる深刻な被害を受けた家屋は約30万件に及んだ。

カメリーノでは、2016年8月の地震で、町のほとんどの教会が立ち入り不可能となり、歴史地区の一部の家屋が被害を受けた。その後10月の地震で、さらに歴史地区の大部分の建物が被害を受け、教会の鐘楼が崩壊するなどした。

教皇は、6月16日午前、ヘリコプターでカメリーノに到着。郊外の仮設住宅で生活する被災者らのもとを訪れた。

仮設住宅のいくつかを訪問した教皇を、住民らはコーヒーや手作りのお菓子、花で歓迎。教皇は困難な状況に置かれた人々の声に耳を傾け、希望を分かち合われた。

教皇は住民らへの挨拶で、すべての家を訪問できないことを残念に思うと話しながら、被災者の一人ひとりに精神的寄り添いと祈りを約束された。

教皇は、被災者らが仮設住宅で暮らすこの状況が一刻も早く解決することを祈ると共に、住民らの忍耐と勇気に感謝を述べられた。

この後、教皇はカメリーノ中心部にある、地震で被災したカテドラルを訪問された。

16 6月 2019, 13:07