マダガスカル:教皇、労働者のために祈る、首都郊外の「友情の町」で
教皇フランシスコは、マダガスカルの首都アンタナナリボ郊外にある「友情の町」を訪問された。
教皇フランシスコは、9月8日、マダガスカルの首都アンタナナリボ郊外にある「友情の町」を訪問された。
アカマソア地区の「友情の町」は、アルゼンチン出身の宣教師ペドロ・オペカ神父が始めた事業によって次第に形成された、仕事場と住宅が近接した居住区。
1970年にマダガスカルを訪れたオペカ神父は、1989年、市民の生活向上のために、首都郊外のゴミ捨て場があった場所に共同体を作った。
この土地には採石場が隣接しており、オペカ神父はこの石切り場で働きたい人に小さな給料を提案し、人々がより尊厳のある生活ができるよう配慮した。
現在、およそ2万5千人がこのプロジェクトの恩恵を受け、「友情の町」周辺に建てられた住宅で生活している。また、アンタナナリボに住むおよそ3万人の貧しい人たちが同所で具体的な援助を受けているほか、約1.4万人の子どもたちが、このプロジェクトによって、教育の機会を得ている。
教皇はこの「友情の町」を訪れ、オペカ神父の説明を受けながら、事業や共同体を見学した。「友情の町」のいたるところで、教皇は大人や子どもたちから盛大な歓迎を受けられた。
採石場で働くおよそ700人の労働者とお会いになった教皇は、労働者とその家族を神の保護に託すと共に、すべての人に尊厳ある仕事が与えられるよう祈られた。
教皇はこの後、アンタナナリボの神学院で、マダガスカルの司祭、修道者、神学生らとの集いを持たれた。
これをもって、教皇のマガダスカルでの公式行事は、最終日10日の空港での送別式を残すのみとなった。
教皇は、9日、アンタナナリボを基点に、このアフリカ東部3国歴訪の最後の訪問国、モーリシャスに日帰り訪問を行われる。
08 9月 2019, 20:02