「経済に留まらない統合的な発展を」教皇、マダガスカルの各界要人と会見
教皇フランシスコは、マダガスカルの大統領および各界要人と会見された。
アフリカ東部諸国歴訪で、マダガスカルを訪れた教皇フランシスコは、9月7日、首都アンタナナリボの大統領官邸で、ラジョエリナ大統領および各界要人と会見された。
マダガスカル到着から一夜明け、教皇は、アンタナナリボの中心からやや郊外にある大統領官邸に、アンドリー・ラジョエリナ大統領を表敬訪問された。
教皇はラジョエリナ大統領との個人会談の後、マダガスカルの各界の要人および駐在外交団とホールで会見を行われた。
会見後、教皇はホール前の庭に、バオバブの苗を植樹された。
教皇はこの出会いで、「統合的発展」をテーマに、マダガスカル各界要人らに挨拶をおくられた。
独立後、安定と平和、民主主義を目指す同国に対し、教皇は、国の発展が単なる経済の成長に留まってはならない、真の発展とは個人とすべての人間の発展を目指す、統合的なものであるべき、と強調された。
こうした中、教皇は、あらゆる社会の腐敗や格差を生む取引と戦い、非人間的な貧困を生む、社会内の不安定な要因と疎外を是正するよう、取り組みを励まされた。
また、教皇は、わたしたちの「共通の家」である地球を大切にすることなしに、統合的発展はありえないと述べ、環境問題と社会問題の密接な関連を指摘された。
07 9月 2019, 12:49