「マリアを模範に」教皇、モザンビークのカトリック教会関係者らに
教皇フランシスコは、モザンビークのカトリック教会関係者らとの集いを行われた。
教皇フランシスコは、9月5日、滞在先のモザンビーク首都マプトで、同国のカトリック教会関係者とお会いになった。
マプトのカテドラルで行われたこの集いには、モザンビーク全土から司教、司祭、修道者、神学生、カテキスタらが参加した。
モザンビークのカトリック教会は、国内の12の教区によって管轄されている。信者数は、およそ762万人で、全人口の約28%を占めている。
この集いでは、司教、司祭、修道者の代表らが、「一致した宣教的な教会」という目標や、経済問題により自分のことで手一杯である司祭たちのアイデンティティーの喪失、奉献生活の素晴らしさの再発見の必要などについて語りながら、教皇に同国の教会の現状を示した。
教皇は講話の中で、司祭のアイデンティティーの危機に立ち向かうには、重要で荘厳な場所から外に出て、自分が神の呼びかけを受けた場所に戻ることが必要、と語った。
また、教皇は、司祭とは人々の間で最も貧しく、神の支えがなければ最も小さく無力な存在であるべきと述べ、おとめマリアが神のお告げに「はい」と答えた場所「ナザレ」に立ち返ることが、自分のアイデンティティーを取り戻し、司牧者=弟子=宣教者としての自覚を新たにする道となるだろう、と話された。
さらに、教皇は司祭らに自分たちの疲れの原因は何かを突き止めるようにと勧め、神の御目に有意義と思われることだけを選択しながら、自らの召命を新たにするようにと助言された。
マリアのエリザベト訪問のエピソードに「出会い、対話、奉仕」の要素を指摘された教皇は、モザンビークの教会が、分裂のあるところに解決と尊重の態度、協力や対話をもたらす、マリアの訪問の精神を持った教会になるよう励まされた。
05 9月 2019, 19:28