教皇、感染症犠牲者の遺族の苦しみを思う
教皇フランシスコは、新型コロナウィルス感染症の犠牲者を悼み、遺族の苦しみに触れられた。
8月23日(日)の正午の祈りの集いで、教皇はイタリア各地からの巡礼団に挨拶をおくられた。
この中には、新型コロナウィルス感染症で多くの犠牲者を出したイタリア北部ベルガモ県より、亡くなった人々の追悼のためにローマを訪れたグループの姿もあった。
教皇は「新型コロナウィルスの犠牲者を忘れてはなりません」と述べながら、同感染症で亡くなった祖父母に別れを告げることもできなかったという体験を、この朝ある家族から聞いたばかりである、と語られた。
教皇は同感染症で命を失った多くの患者たち、そして奉仕の中で亡くなった、ボランティアや、医師、看護師、修道女、司祭らを悼まれた。そして犠牲者の遺族たちの苦しみを思いつつ、これらすべての人々のために祈られた。
また、この集いで、教皇は、2016年のイタリア中部地震から、翌日8月24日で、4年となることに触れられた。
この地震の犠牲者は299人、アマトリーチェ、アックームリ、アルクアータ・デル・トロントなどを中心に、ラツィオ州、ウンブリア州、マルケ州の、特に山間部にかけて、多大な被害を出した。
教皇は、この地震で大きな被害を受けた家族や共同体が、連帯と希望のうちに前進できるよう祈ると共に、この美しいアペニン山中の地方に人々が戻り、安定した生活をおくれるよう、被災地の早い再興を願われた。
23 8月 2020, 17:19