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9月1日「環境保護のための世界祈願日」 9月1日「環境保護のための世界祈願日」 

2020年度「環境保護のための世界祈願日」:教皇メッセージ

教皇フランシスコは、2020年度の「環境保護のための世界祈願日」のメッセージを発表された。

9月1日、カトリック教会の「第6回環境保護のための世界祈願日」が記念された。

「環境保護のための世界祈願日」は、環境問題に対する関心と考察を深め、祈ることを目的としている。

また、同日から10 月 4 日まで、被造物を保護するための祈りと行動の 月間、「被造物の季節(Season of Creation)」が、キリスト教諸教会と共に行われる。

特に「アースデイ(地球の日)」の誕生より50周年を迎えた今年は、この期間を「地球のジュビリー(祝年)」として記念する。

教皇フランシスコは、2020年度「環境保護のための世界祈願日」のメッセージで、「地球のジュビリー」をキリスト教諸教会と共に祝うことに喜びを表すと共に、この「ジュビリー」において、わたしたちは何をすべきなのかを説いている。

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このメッセージの冒頭で、教皇は「この五十年目の年を聖別し、全住民に解放の宣言をする。それがヨベルの年である」という「レビ記」(25,10)の言葉を引用。

聖書における「ヨベルの年(ジュビリー)」とは、「思い出し」、「立ち帰り」、「休息し」、「修復し」、「喜ぶ」べき、聖なる時である、と述べている。

ジュビリーとは「思い出す時」である、という教皇は、まず、わたしたちは、被造物の最終到着地は神の「永遠の安息日」に入ることだと思い出さねばならない、と記している。

同時に、ジュビリーは、愛の共同体として生きるという、被造物の本来の召命を心に留める恵みの時である、と述べ、創造主なる神、兄弟姉妹たち、そしてわたしたちの「共通の家」に暮らす全被造物との関係性をあらためて思い起こすよう招いている。

ジュビリーは、「立ち帰る時」でもある。この機会に、わたしたちは、創造主、他の人々、全被造物との断たれ、傷つけられた絆を取り戻さなければならない、と教皇は語る。

そして、神に立ち返り、貧しく弱い人々をはじめとする他者を再び思いやり、危機を告げる大地の叫びに耳を傾け、自然の秩序の中に戻る努力を励ましている。

神は、大地と人々を休ませるために、安息日を設けられたが、今日のわたしたちの生活スタイルは地球をその限界まで追いやり、絶え間ない生産と消費のサイクルは環境を消耗させている、と教皇は指摘。

このジュビリーを「休息の時」とし、いつもの仕事の手を休め、習慣的な消費を減少させることで、大地を生まれ変わらせる必要を説いている。

教皇は、現在のパンデミックは、ある意味で、わたしたちによりシンプルで持続可能な生活様式を再発見させることになった、とも述べ、今こそ、無駄や破壊につながる活動をやめ、価値や絆や計画を育むべき時である、と記している。

こうしたことから、教皇は、ジュビリーは被造物の本来の調和を取り戻し、傷ついた人間関係をいやすための「修復の時」でもある、とし、一人ひとりに自由と財産を返し、他者の負債を免除しながら、平等な社会関係を再び築いていく必要を示している。

また、環境上の修復として、大地をいやし、気候のバランスを再び安定させ、生物多様性を守るよう招いている。

最後に、教皇は、ジュビリーは「喜びの時」であると強調。

大地と貧しい人々の叫びが高まる中、共通の家を再興し、最も弱い立場の人々を守るために一致するよう励ます聖霊の働きを示しながら、特にこの「被造物の季節」が真にエキュメニカルな取り組みとなったことに大きな喜びを表された。

01 9月 2020, 15:02