回勅「ラウダート・シ」の精神を歩むプロジェクト発足
教皇フランシスコは、統合的エコロジーをテーマにした回勅「ラウダート・シ」が示す目標に向かって歩むための7年間のプロジェクト、「ラウダート・シ・アクション・プラットフォーム」の発足を、5月25日、ビデオメッセージを通し発表された。
昨年2020年5月24日、教皇は、発表から5年を迎えた回勅「ラウダート・シ」についての考察を深める、「ラウダート・シ特別年」を布告。
それから一年、この特別年の終了に続き、教皇は同回勅の精神に沿った歩みの継続を願い、教皇庁人間開発省が企画するこの新しいプロジェクトを認可された。
教皇はビデオメッセージで、終了した「ラウダート・シ特別年」に協力・参加したすべての人々に感謝を表すと共に、この特別年をきっかけに生まれたプロジェクト「ラウダート・シ・アクション・プラットフォーム」を紹介。
同プロジェクトは、統合的エコロジーの精神のもとに、わたしたちが生活する共同体が完全に持続可能なものとなるよう、様々な形で取り組む、7年間の歩みである、と説明された。
「より受容性・兄弟愛・平和・持続性のある世界のために」、このプロジェクトにおいて歩みを共にするよう、教皇はすべての人を招きつつ、特に「家族」「小教区と教区」「学校と大学」「病院」「農業」「組織や活動団体」「修道会」の、これら7つのカテゴリーに参加を呼びかけられた。
そして、教皇は、この7年間を導くための、回勅「ラウダート・シ」から採った7つの目標として、「地球の叫びに対する答え」「貧しい人の叫びへの答え」「エコロジー的経済」「シンプルな生活様式の導入」「エコロジー教育」「エコロジー的霊性」「共同体的取り組み」を挙げられた。
教皇は、わたしたちの地球がその本来の美しさを取り戻し、被造物が神の御計画のもとに再び輝けるよう、皆がそれぞれの文化と経験、各自の率先した行動や能力を通し協力することを期待された。