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2022年度四旬節:教皇メッセージ発表 2022年度四旬節:教皇メッセージ発表 

2022年度四旬節:教皇メッセージ「たゆまず善を行おう」

教皇フランシスコは、まもなく訪れる四旬節に向け、メッセージを発表された。

 カトリック教会の暦は、3月2日の「灰の水曜日」と共に、復活祭の準備期間「四旬節」に入る。

 教皇フランシスコは、来たる2022年度四旬節に向け、メッセージを発表された。

 今年のテーマは、「たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取ることになります。ですから、今、時のある間に、すべての人に対して、善を行いましょう」(ガラテヤ6,9-10a)。

 教皇は、この聖パウロの勧めを心に留めながら四旬節を歩むよう、次のような主旨のメッセージをおくっている。

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 1.種まきと刈り取り

 一番の農夫は、寛大さをもって人類に善の種をまき続ける神ご自身である。四旬節の間、わたしたちは神のみことばを受け入れながら、神の恵みに答えるよう招かれている。神のみことばに熱心に耳を傾けることは、それに従った行いを通して、人生を実り多いものとする。さらに素晴らしいことは、わたしたちも善を行いつつ、その種をまくことで、「神の協力者」となることである。

 では、種まきから何を刈り入れるのだろうか。善の種は、まず自分自身や日々の人間関係の中に実る。実によって木を見分けるように(参照 マタイ7,16.20)、善い業で満ちた生活は輝き、世にキリストの香りをもたらす。

 他者の善のために種をまくことは、神の寛大さに参与することになる。それは、神の慈愛あふれる計画の中に自ら入ることを通して、狭い利害の視点から解放され、無償性のうちに行動することを可能とする。

 そして、わたしたちの生活と行いの実りは、「永遠の命に至る実」(ヨハネ4,36)、「天に積む富」(参照 ルカ12,33;18,22)となるだろう。

 2.「たゆまず善を行おう」 

 四旬節はわたしたちの信仰と希望を改めて主の上に置くよう招いている。復活した主イエス・キリストを見つめてこそ、わたしたちは「たゆまず善を行いましょう」(ガラテヤ6,9)という使徒パウロの招きを受け入れることができる。

 たゆまず祈ろう。イエスは「気を落とさずに絶えず祈らなければならない」(ルカ18,1)ことを教えられた。わたしたちに祈る必要があるのは、わたしたちが神を必要としているからである。四旬節は神における信仰の慰めを体験する機会である。神における信仰なくして、わたしたちに心の平安はない。

 生活の中の悪を、たゆまず根こそぎにしよう。四旬節が呼びかける断食は、罪と闘うためにわたしたちの精神を強めてくれる。

 ゆるしの秘跡を通して、たゆまずゆるしを乞おう。神は疲れを知らずゆるされる方であることを忘れてはならない。

 わたしたちを利己主義とあらゆる悪へと押しやる欲望と、たゆまず闘おう。特に人間関係を貧しくする、デジタルメディアへの依存に注意しよう。

 隣人に対し、慈愛の業を通してたゆまず善を行おう。四旬節の間、喜びをもって施しをし、助けを必要とする人に寄り添い、耳を傾けよう。

 3.「飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取る」

 毎年、四旬節は、善とは、愛や正義や連帯と同様に、一度獲得すれば永遠というものではなく、毎日獲得すべきものであることを思い出させる。少しずつ、たゆまず善を行うための「農夫の忍耐」(参照 ヤコブ5,7)を神に願おう。

 この回心の時、神の恵みと教会の交わりの中に支えを見出し、たゆまず善を行おう。断食は地を耕し、祈りは潤いを与え、慈愛は肥沃にする。「飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取る」ことを信仰のうちに確信し、忍耐の恵みと共に、わたしたちと人々の救いのために「約束されたもの」を受けよう(参照 ヘブライ10,36)。

24 2月 2022, 18:27