教皇、カナダ先住民の使節とお会いに
教皇フランシスコは、カナダの先住民の使節とお会いになった。
教皇フランシスコは、3月28日、カナダの先住民の使節とお会いになった。
この使節は、カナダ政府のかつての先住民同化政策により設立された教育施設における子どもたちの悲劇をめぐり、「真実・正義・いやし・和解」を追求するプロセスの一環としてバチカンを訪れた。
昨年、カナダのブリティッシュ・コロンビア州カムループスの先住民寄宿学校跡地の集団墓地から、200人以上の子どもの遺体が発見された。同校は1890年に設立、カトリック教会によって運営され、1960年代後半まで活動し、1978年完全に閉校した。発見当時、これらの遺体に関する記録は見つかっておらず、
詳しい調査が必要とされている。
教皇はこの出来事に深い悲しみを表明され、悲劇の解明と、和解の道のりへの取り組みを呼びかけていた。
バチカン広報局の発表によれば、この日、教皇はカナダ司教協議会の数名の司教に伴われたメティスとイヌイットの人々からなる2つのグループと面会した。
教皇は各グループとそれぞれ約1時間お会いになり、同寄宿学校のかつての在籍者らの痛ましい体験に耳を傾けられた。使節団のバチカン訪問は数日間続く。
28 3月 2022, 17:04