教皇「児童労働の原因である貧困と不平等をなくそう」
教皇フランシスコは、南アフリカ・ダーバンで開催された「児童労働撤廃世界会議」にメッセージをおくられた。
教皇フランシスコは、児童労働撤廃をめぐる国際会議にメッセージをおくられた。
南アフリカ・ダーバンで、5月15日(日)から20日(金)まで、「第5回児童労働撤廃世界会議」が開催されている。16日、教皇のメッセージは駐南アフリカバチカン大使、ピーター・ブライアン・ウェルス大司教によって読み上げられた。
このメッセージで、教皇は「貧困はあらゆる搾取を生む原因」と述べ、貧困に基本的人権の欠如が加わることで、自らを守るすべを持たない子どもたちは、農地や鉱山で働き、水を汲むために遠くまで歩き、労働のために学校に行く機会を失ったり、児童買春等の犯罪に巻き込まれたりしている、と記された。
教皇はここ数年のパンデミック危機による貧困の拡大で、多くの子どもたちが極度の貧しさによって労働を余儀なくされていることを憂慮。世界の構造的貧困と、人類家族の中に今も存在する恥ずべき不平等を解消する努力を呼びかけられた。
児童労働が子どもたちから若い喜びと神から与えられた尊厳を奪っている、と述べた教皇は、特に社会的保護と教育へのアクセスの保証を通して子どもたちの尊厳と権利を守ることができるよう、皆の意識向上と一致した取り組みをアピールされた。
17 5月 2022, 12:55