教皇、タイの仏教関係者の使節を迎えて
教皇フランシスコは、タイの仏教関係者の使節とお会いになった。
教皇フランシスコは、6月17日、タイの仏教関係者の使節をバチカン宮殿に迎えられた。
マハーヤーナ(大乗仏教)とテーラワーダ仏教(上座部仏教)の高僧33名と信徒60名、また、タイのカトリック教会の代表らから構成されるこの使節は、1972年の教皇聖パウロ6世とソムデット・プラ・ワンナラット大僧正の会見から50年を記念してバチカンを訪れた。
教皇は、教皇庁とタイの仏教界との相互の友好と協力を新たにするこの使節を温かく歓迎されると共に、この半世紀の対話の歩み、中でも2018年のタイの仏教使節のバチカン訪問、2019年の教皇のタイ訪問を思い起こされた。
人類と世界が多くの脅威に直面し、引き裂かれた世界の各地で傷つけられた人々の叫びが聞こえる今日、友好的な対話と緊密な協力がより大切と教皇は強調。
イエスも仏陀も紛争と暴力の原因であるエゴイズムを超える必要を説いていたと述べた教皇は、「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」というイエスの教え(ヨハネ13,34)を示された。
教皇はカトリック教会とタイの仏教関係者とのいっそう広く深い対話・協力を願いつつ、同日午後ローマの教皇庁立ウルバノ大学で開催の、「出会いの文化のための仏教徒とキリスト教徒の友好」をテーマとする会議の実りを祈られた。
17 6月 2022, 14:06