世界家庭大会:教皇「家族はより兄弟愛に満ちた世界の種」
教皇フランシスコは、「第10回世界家庭大会」の終了にあたり、世界中のキリスト者の家族に福音宣教の使命を託す言葉をおくられた。
教皇は、6月25日にバチカンでとり行われた大会記念ミサの最後に、この宣教派遣の言葉を読み上げられた。
また、「第10回世界家庭大会」の公式ロゴとイメージと共に教皇のこの派遣の言葉を印刷したカードが、ミサ参列者と、26日(日)正午の「お告げの祈り」の参加者らに配布された。
「第10回世界家庭大会」の終わりに教皇が世界中のキリスト教家庭に託した派遣の言葉は次のとおり。
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親愛なる家族たち、
皆さんに呼びかける御父の声に耳を傾けながら、
その歩みを続けるようにお願いします。
世界のいたるところで宣教者となってください。
一人で歩いてはいけません。
若い家族の皆さんは、人生を知る人々に導かれ、
先を歩む皆さんは、他の人たちの旅に付き添ってください。
困難のために道を見失った皆さんは、
悲しみに負けず、神が皆さんの心に置いた愛に信頼し、
毎日それをかき立てるように聖霊に祈ってください。
家族であることの素晴らしさを喜びをもって告げてください。
子どもや若者たちにキリスト教の結婚の恵みを伝えてください。
希望を持たない人々に希望をもたらしてください。
すべてを神に託すことを知りつつ、
すべては自分たちにかかっているかのように行動してください。
愛といのちを広げながら絆を作り出す、
社会とシノドス的教会の組織を「縫い合わせる」のは皆さんです。
皆さんは生けるキリストのしるしです。
主が皆さんに命ずること、
主に快く応えることを恐れないでください。
キリストに自らを開き、
祈りの沈黙の中でその声に耳を傾けてください。
最も弱い人を見守り、
孤独な人、難民、見捨てられた人の世話をしてください。
皆さんはより兄弟愛に満ちた世界の種です。
皆さんは大きな心を持った家族です。
皆さんは受容的な教会の顔です。
そして、どうか祈ってください、いつも祈ってください。
わたしたちの母、マリアが、
ぶどう酒がなくなりそうな時に皆さんを助け、
沈黙と試練の時に皆さんに寄り添い、
復活した御子と共に歩くことを助けてくださいますように。