ラクィラ:教皇、免償得られる期間を向こう一年間延長
教皇フランシスコは、イタリア中部ラクィラの「コレマッジョの聖マリア聖堂」における、「チェレスティーノの赦し」に基づく免償が得られる期間を、特別に来年まで一年間延長された。
8月28日(日)、ラクィラを訪問した教皇は、コレマッジョの聖マリア聖堂の「聖なる扉」を開き、聖チェレステーノ5世(ケレスティヌス5世)によって定められた免償の機会、「チェレスティーノの赦し」を開幕した。
「チェレスティーノの赦し」は、毎年8月28日の晩課から翌29日の日没まで記念される。告解をし、心から痛悔して、この間にコレマッジョの聖堂を訪れた者は、免償(すでに赦された罪に伴う有限の罰の免除)が与えられる。
ラクィラ大司教区によれば、8月29日(月)18時30分からとり行われるミサの後、コレマッジョ聖堂の「聖なる扉」は聖チェレステーノ5世の勅書の定めるところに従い閉じられるが、免償を得られる期間は、教皇フランシスコの特別な許可により、来年2023年の8月28日まで一年間延長される。
これにより、2023年の8月28日までの毎日、ラクィラの「コレマッジョの聖マリア聖堂」を訪れる信者は、一定の条件を満たすことで全免償を得ることが可能になった。
この免償を受けるためには、「使徒信条」と「主の祈り」、そして教皇の意向のための祈りを唱えることが求められる。また、巡礼の8日前以内、あるいは8日後までに、ゆるしの秘跡と聖体拝領を果たす、もしくは同聖堂で聖チェレスティーノ5世に捧ぐ典礼に与る、あるいは、聖チェレスティーノ5世の墓前でふさわしい長さの時間祈る必要がある。
高齢者、病者、そして、重大な理由のために外出できないすべての人は、あらゆる罪から完全に離れようとする心を持ち、全免償を得るために必要な通常の3つの条件(ゆるしの秘跡、聖体拝領、教皇の意向に従った祈り)を可能な限り早く果たす意志を持ち、自らの祈りや苦しみをいつくしみ深い神に捧げ、聖チェレスティーノ5世の小さな聖画像の前で精神的に儀式に参加することで、全免償が与えられる。
この免償は、死者に譲ることができる。