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「世界青年の日(ワールドユースデー)・パナマ大会」の参加者たち 2019年1月 「世界青年の日(ワールドユースデー)・パナマ大会」の参加者たち 2019年1月 

2022年度「世界青年の日」に向け、教皇のメッセージ

今年11月20日に記念されるカトリック教会の「第37回世界青年の日」に向けて、教皇フランシスコのメッセージが発表された。

 2023年8月にポルトガルで開催されるカトリック教会の若者たちの国際的祭典、「世界青年の日(ワールドユースデー)リスボン大会」まで、すでに1年を切った。

 この大会に向けた準備の最後のステップとして、今年の典礼暦年最後の主日「王であるキリスト」の祭日、11月20日(日)に、教区レベルで「第37回世界青年の日」が記念される。

 2022年度(教区レベル)のテーマは、「世界青年の日・リスボン大会」のテーマでもある、「マリアは出かけて、急いで山里に向かった」(ルカ1,39)。

 本来2022年に予定されていた「世界青年の日・リスボン大会」が、新型コロナウイルスによるパンデミックのために2023年に1年延期されたことから、今年はリスボンでの集いの準備としてこの大会テーマについての考察を深めるまたとない機会となった。

 教皇は2022年度の世界青年の日に先立ち発表したメッセージで、パンデミックの影響と戦争の悲劇に苦しむ今、マリアが、若者たちをはじめ、すべての人々に寄り添いと出会いの道を再び開いてくれることを祈られた。

 「マリアは受胎告知の後、新しい状況がもたらした不安の中で自分のことだけで頭をいっぱいにすることもできた。しかし、神に完全に信頼するマリアはそうはせず、むしろ親類のエリザベトのことを考え、立ち上がり、日の光の中に出かけて行った。なぜならマリアの中には、復活の力であるイエスがいたからである」と教皇は述べた。

 また、教皇は「マリアが立って出ていったのは、神のご計画は自分の人生に最も良いものと確信していたからである。マリアは神の神殿、歩み、外に出て、奉仕し、福音を伝える教会を表すしるしとなった」とも記している。

 教皇は、神と兄弟姉妹たち、特に助けを必要とする人々に向かうマリアの姿を、行動する若者たちの模範として示された。

 「若いマリアと年老いたエリザベトの間に起きたように、今こそ、世代や社会的立場、民族などの違いを超えて、自分たちとは異なる人と具体的に出会い、真に受け入れるために、急いで再び出かける時」と教皇は若者たちに呼びかけている。

 教皇は、かつてポルトガルから宣教師をはじめ多くの若者たちがまだ知らぬ世界へと旅立ち、イエスの体験を他の国の人々と分かち合ったことを思いつつ、来年の「世界青年の日・リスボン大会」への参加に若者たちを招かれた。

12 9月 2022, 14:01