教皇「家庭の愛の光を社会全体へ広げよう」
教皇フランシスコは、「科学と結婚・家庭のための教皇庁立神学研究所ヨハネ・パウロ2世」の関係者とお会いになった。
教皇フランシスコは、10月24日、バチカン宮殿で、「科学と結婚・家庭のための教皇庁立神学研究所ヨハネ・パウロ2世」の教授や、研究者、学生らとの出会いを持たれた。
関係者への挨拶で教皇は、今日、教会の使命は、夫婦の絆の神学を、家庭環境をめぐる神学をもってより統合的にすることを急務としている、と話された。
これまでにない動揺に満ちたこの時代、家庭の絆もまた試練にさらされている、と述べた教皇は、こうした中、神の叡智といつくしみのしるしを注意深く識別することが求められている、と語った。
様々な危機においても、教会や、社会、人類の共存において、家庭の絆が示し続ける、時に感動的な慰めのしるしを見失ってはならない、と教皇は願われた。
家庭は人間の基本的愛情のかけがえのない基礎であり続ける、と教皇は述べつつ、人間のあらゆる連帯や愛の力は、家庭とその神秘から汲み取られていくと強調された。
教皇は、現代の挑戦は、夫婦の愛だけでなく、家庭の愛のすべての要素が放つ光を、社会全体へと広げていくこと、と指摘。
結婚と家庭が個人の愛や社会との関係のあり方に大きな影響を与えているがゆえに、国家や教会は、家庭に対し寄り添いと連帯をもって耳を傾ける必要がある、と話された。
教皇はまた、家庭を保護するということは、それを型にはめたり、イデオロギー的な見方で扱うことではない、と話し、家庭はイデオロギーではなく現実であり、現実の活力と共に成長するもの、と語った。
これからも皆さんの信仰と研究をもって家庭を支えケアし、そして家族たちに喜びをもたらしてほしいと、教皇は関係者らに励ましを与えられた。
24 10月 2022, 18:48