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バーレーン:教皇「人類の砂漠に兄弟愛の水をもたらそう」

教皇フランシスコは、11月3日、バーレーン到着後、アワリのサヒール宮殿に国王を表敬訪問、同国の各界代表との会見を行われた。

 教皇フランシスコは、11月3日(木)、ローマ教皇として初めてバーレーン王国を訪れた。

 最初の訪問地、同国中部アワリで、教皇は国王をはじめ、国内の各界代表との出会いを持たれた。

 騎馬隊に伴われ、道脇の市民の歓迎を受けながらサヒール宮殿に到着した教皇は、ハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王を表敬訪問。宮殿の白い建物に囲まれた広大な中庭で国王と共に歓迎式に臨まれた。

 歓迎式典に続き、教皇は同会場に集ったバーレーンの各界代表、および同国駐在の外交団を前に、到着の挨拶をおくられた。

 この席で教皇は、海に囲まれた砂漠、伝統的な市場の隣にそびえる高層ビル、古代と現代の出会い、様々な国を出身とする人々が織りなす生活のモザイク、といった、バーレーン の印象を語りながら、同国のシンボルの一つとして、皆から「生命の樹」と呼ばれ親しまれている、砂漠地帯にただ一本、枝を広げ立っているアカシアの大木に触れられた。

 教皇は、この一本の大木が雨の降らない砂漠に何世紀も生き残ってきたのは、木が砂漠に深く根を下ろし、地下の水脈を汲み上げてきたため、という説に言及。その姿を、古代から続く数千年の歴史、様々な民族が行き交う十字路としての性格、多文化の平和的共存、伝統的なもてなしの精神などを「生命の水」として汲み上げ発展してきたバーレーンの姿と重ねられた。

 多民族、多宗教が共存するバーレーンの社会が、孤立の危険を乗り越えてきたことを称賛された教皇は、同国の受容性と他者に対する関心、兄弟愛の精神は、今日の世界に特に必要とされているもの、と話された。

 砂漠で生きる「生命の樹」を思い起こし、人類の砂漠に兄弟愛の水をもたらし、文明や宗教の出会いの可能性を蒸発させず、人類の根を枯らさないようにしよう、と語った教皇は、希望のために共に働きましょう、と呼びかけられた。

 そして、教皇は、このたびアワリで開催された「対話のためのバーレーン・フォーラム」に、「平和の種をまく者」として参加したいと抱負を述べられた。

      

03 11月 2022, 18:11
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