教皇、ベネディクト16世のために祈りを願う
教皇フランシスコは、一般謁見の席で、重い病状にある名誉教皇ベネディクト16世のために祈るよう、信者らを招かれた。
教皇フランシスコは、12月28日、バチカンで行われた一般謁見で、重い病状にある名誉教皇ベネディクト16世のために祈るよう、信者らを招かれた。
一般謁見の後半、イタリアからの巡礼者らに向けた言葉の中で、教皇はベネディクト16世のために特別な祈りを願い、次のように話された。
「すべての皆さんに、沈黙のうちに教会を支えている名誉教皇ベネディクト16世のために、特別な祈りをお願いしたいと思います。名誉教皇は重い病状にあります。ベネディクト16世の教会への愛のこの証しにおいて、主が最後まで彼を慰め、支えてくださるよう祈りながら、名誉教皇を思いましょう」。
バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長は、一般謁見後の声明で、次のように述べた。
「名誉教皇の健康状態をめぐり、今朝、教皇フランシスコが一般謁見の終わりに祈りを願ったが、これについて、ここ数時間、高齢を原因とする状態の悪化が認められたことは確かである。現在の状況は、医師たちによる継続的な管理下に置かれている。一般謁見終了後、教皇フランシスコはマーテル・エクレジエ修道院を訪れ、ベネディクト16世を見舞われた。名誉教皇のために、教皇フランシスコと祈りのうちに一致しよう」。
現在95歳の名誉教皇ベネディクト16世は、2013年2月28日の退位の数ヶ月後より、バチカン市国内のマーテル・エクレジエ修道院で祈りの生活を送っている。
(12月28日 12:15更新)
28 12月 2022, 10:57