ベネディクト16世葬儀、開始前のロザリオの祈り
ベネディクト16世の葬儀が行われた1月5日、儀式の前に棺の入場とロザリオの祈りがとり行われた。
ベネディクト16世の葬儀が行われた1月5日早朝、儀式の前にバチカンの聖ペトロ広場で、棺の入場と、会衆によるロザリオの祈りがとり行われた。
これに先立つ前日夜、別れを惜しむ人々の3日間にわたる葬儀前弔問が終わった大聖堂では、故名誉教皇の納棺の儀式が行われた。
棺は故人を納めた糸杉の棺を、亜鉛版の棺に入れ、さらにオークの棺で覆った、三重の棺で、中には「ロジト」と呼ばれる教皇の生涯と在位中の功績を記した埋葬証明書と、在位中の硬貨とメダル、そして牧者の象徴であるパリウムが入れられた。
葬儀の朝、「セディアーリ」という教皇儀式に携わる職員たちが担ぐ棺が、ゆっくりと大聖堂を出て、広場に入場した。
棺は大聖堂前に設けられた祭壇の正面に置かれ、ベネディクト16世の秘書ゲンスヴァイン司教らがその上に福音書を置いて開いた。
この後、信者らは棺を前に、ロザリオの祈りの「苦しみの神秘」を黙想し祈った。
霧に覆われた広場が次第に参列者で埋まる中、人々の祈りが続けられた。
祈りの終わりに「サルヴェ・レジーナ」が歌われ、やがて、入祭の行列と共に、教皇フランシスコによる、故名誉教皇のミサが始まった。
05 1月 2023, 11:03