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教皇フランシスコ、アフリカのイエズス会員たちと 2023年2月4日 教皇フランシスコ、アフリカのイエズス会員たちと 2023年2月4日  (Vatican Media)

教皇とアフリカのイエズス会士らとの対話

教皇フランシスコがコンゴ民主共和国と南スーダンを訪問した際に行われた、現地のイエズス会会員らとの対話の内容が、「ラ・チビルタ・カットリカ」誌のサイト上で紹介された。

 教皇フランシスコの先日のコンゴ民主共和国と南スーダン訪問(1月31日‐2月5日)の折、両国で行われた、現地のイエズス会会員らとの対話の内容を紹介する記事が、このたび「ラ・チビルタ・カットーリカ」誌のインターネットサイトに掲載された。

 同誌の編集長アントニオ・スパダーロ神父によるこの記事は、2月2日、キンシャサのバチカン大使館でコンゴ民主共和国のイエズス会会員82名が参加して行われた集いと、2月4日、南スーダン・ジュバの同大使館でアフリカ東部の11名の同会員が参加した出会いにおいて、教皇が持った2つの対話をまとめている。

 コンゴ民主共和国のイエズス会会員らとの対話では、和解と正義のためのミッションに関心が向けられた。

 「ここでは派閥間の争いが大きなテーマになっているが、世界に向けて目を開けば、そのいたるところで紛争が起きている」と教皇は述べ、シリア、イエメン、ミャンマー、南米、ウクライナなどの情勢を指摘。

 「人類は後戻りする勇気や機会を持てるだろうか。どんどん深淵に向かって進んでいくのか、どうなのか。これはわたしが自問していることだ。こう言うのは残念だが、わたしはやや悲観的だ」と話している。

 教皇は「今日の中心的問題は武器製造のように思われる。まだ多くの飢餓があるのに、われわれは武器を製造し続けている」と語った。

 コンゴ民主共和国における暴力の犠牲者たちの証言から衝撃を受けたと述べながら、教皇は、それは想像を超える残酷さだ、と話した。

 また、教皇は「今日の文化は戦争という異教の文化だ。そこではどれだけ武器を持っているかが重要だ」と述べられた。

 環境問題にも言及した教皇は、コンゴ川流域の緑地帯が、アマゾン地域に続く、地上第二の緑の肺でありながら、森林破壊や、公害、違法な搾取によって脅かされていることに懸念を表された。

 教皇はコンゴの典礼の芸術性に触れ、単なる適応を超えた、詩的で想像的なものと評価。

 野戦病院としての教会のイメージを描きながら、教会の最も良くないものの一つは、権威主義であり、それは世俗性と腐敗に傷ついた社会を反映するもの、と語った。

 この他、2025年に迎える第一ニケア公会議1700年記念には、正教会のエキュメニカル総主教バルトロメオス1世と「兄弟的に」祝うことに希望を示された。

 教皇職からの引退をめぐるテーマでは、教皇たちが引退することが普通になる必要はないとの考えを述べた。ベネディクト16世は健康のために引退する勇気を得たが、ご自分については現在のところその予定はない、と話された。教皇職は終身制であると考えるように、イエズス会の総長職についても同様の考えを持っており、それに関しては自分は「保守的」であると形容された。

 一方、南スーダンの首都ジュバで行われた対話の集いでは、スーダン、南スーダン、エチオピア、ウガンダ、ケニア、タンザニアを含むアフリカ東部のイエズス会会員らが出席した。

 この席で教皇は、アフリカは搾取されるのではなく、発展すべきと、同大陸についての夢を語られた。

 「アフリカには善良かつ賢明な、国を発展させる政治家、特に汚職によって道を誤らない政治家が必要」と教皇は述べ、政治汚職が国の成長を妨げ、国を破壊する、と繰り返された。

 南スーダンでのイエズス会会員との対話では、1965年から1985年までイエズス会の総長を務めたペドロ・アルぺ神父の列福調査の進展も話題に上った。教皇は、アルぺ神父の列福調査は前進しており、すでに一つの段階を終えたが、アルぺ神父が残した非常に多くの著作をすべて読むという課題がまだあり、その作業に時間がかかるだろうと状況を説明した。

 アルぺ神父にとって祈りが占めていた重要性を指摘しながら、教皇は、自分を取り囲む現実とそこから来る必要を祈りの中に具体化させていた同神父を思い起こされた。

 教皇は、祈りについて話す説教者らが、抽象的・理論的なことを空虚な言葉で話し続けることが心配である、と語った。聖イグナチオが勇気と優しさと共にイエズス会士らに望んだ祈りを、教皇もまた今日の会員たちに願われた。

16 2月 2023, 19:47
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