教皇、南スーダンで平和のためのエキュメニカルな祈り
教皇フランシスコは、南スーダン訪問2日目、2月4日、国内避難民らとの出会いに続き、同国の平和のためにエキュメニカルな祈りの集いを行われた。
首都ジュバのジョン・ガラン霊廟で行われたこの祈りのために、およそ5万人が参加した。
集いの前半では、聖書朗読に続き、イングランド国教会のジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教と、スコットランド国教会の総会議長イアン・グリーンシェルズ牧師によって、講話や導入の言葉が述べられた。
この後、カトリックや、聖公会、長老派、ペンテコステ派など、南スーダンの諸教会の代表らにより、同国のために神にとりなしといつくしみを願う祈りが行われた。
教皇は、後半に行われた講話の中で、キリスト者にとって、善のために働き、歩むための力を得るために、最も大切なことは「祈り」であり、人類の成長や、連帯、平和におけるキリスト教共同体の努力も、祈りがなくては無駄なものとなる、と話された。
祈りは、恐れを乗り越えさせ、闇の中に神が準備されている救いを垣間見て、前進する力を与えてくれる。またそれだけではなく、祈りは何よりも神の救いを民の上に引き寄せる、と教皇は語り、モーセの祈りに代表される、とりなしの祈りの重要さを説かれた。
イエスはわたしたちが平和のために働く者となることを望まれている、と述べた教皇は、多様性の中の一致を推進し、互いの違いを統合し調和させる平和を築くために、疲れることなく働くよう招かれた。
そして、毎日「互いのために、一緒に」祈り、イエスの平和の証し人、仲介者として共に働き、心から互いに愛し合いつつ、愛と一致の道を共に進んで行こうと呼びかけられた。
最後に、教皇は、ウェルビー大主教とグリーンシェルズ牧師と共に、参加者らに祝福をおくられた。