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駐バチカン・ハンガリー大使エドゥアルド・ハプスブルク-ロスリンゲン氏 駐バチカン・ハンガリー大使エドゥアルド・ハプスブルク-ロスリンゲン氏 

駐バチカン・ハンガリー大使インタビュー、教皇の同国訪問を前に

教皇フランシスコの4月末のハンガリー訪問について、駐バチカン同国大使がバチカン・ニュースのインタビューに答えた。

 駐バチカン・ハンガリー大使エドゥアルド・ハプスブルク-ロスリンゲン氏は、4月28日から30日にかけて行われる、教皇フランシスコのハンガリー訪問について、バチカンのメディアのインタビューに答えた。

 教皇フランシスコは、2021年9月12日、国際聖体大会のため、ブダペストに数時間滞在した。この2年前の訪問が教会の国際行事を目的としていたことに対し、今回行われる訪問は、ハンガリーのための訪問となる。

 これについて、同大使は、教皇自身がブダペストからの帰路で思い起こしているように、教皇フランシスコとハンガリーの人々との最初の出会いは、2019年、教皇のルーマニア訪問の際、スムレウ・チュク聖母巡礼聖堂で司式されたミサにさかのぼる、と述べ、その時、10万人から15万人ものハンガリーの信者たちがこの教皇ミサに参加していたことを指摘した。

 同大使は、2021年の教皇のブダペスト訪問の7時間は非常に大きなインパクトをもたらしたと述べ、教皇はハンガリーの人々の信仰に励ましを与え、それは今日の国民生活に足跡を残すものであった、と話した。

 今年4月末の訪問で教皇はハンガリーに3日間滞在する。大使は、教皇との出会いから、教皇のハンガリーの人々に対する好感を印象として受けたと語りながら、この訪問が、多くの人々との出会いを通して、教皇がハンガリーという国をより理解し、ハンガリー国民の精神がどこから来るかを知る機会となることを願った。そして、ハンガリーで大変愛されている教皇フランシスコとの3日間が、素晴らしいものになることに期待を示した。

 ハンガリーは千年以上にわたるキリスト教の歴史を背負う一方、共産政権時代に教会は弾圧された。今日ハンガリーににおいて、キリスト教信仰はどのような位置を占めているのだろうか。

 これに対し、同大使は、ハンガリーは自国をキリスト教国と呼ぶことを好んでいる、と述べた。それは、ヨーロッパのある国々ではやや流行遅れの表現に聞こえるかもしれないが、ハンガリーでは、公共の場にキリスト教信仰のスペースが与えられ、教会やキリスト教信仰は他の宗教と同様、目に見えるものであり、たとえば、ハンガリーには生き生きとしたユダヤ教共同体があるように、ハンガリーの生活・政治において、信仰は「普通」のことと言える、と大使は語った。

 同大使は、教皇はこのハンガリー訪問で、世俗主義や、今日のメディア、現代的な生活がもたらすすべての弱さと共に、強いキリスト教信仰を持つ国と出会うだろう、と話した。

04 4月 2023, 13:26