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教皇、ブダペストの障害児支援施設を訪問

教皇フランシスコは、司牧訪問先のハンガリー・ブダペストで、障害児支援施設を訪れた。

 ハンガリー司牧訪問の2日目、4月29日(土)、教皇フランシスコは、障害児支援施設の子どもたちと交流された。

 この朝、教皇が訪れたのは、ブダペスト市内にある、福者ラースロー・バッチャーニ・ストラットマン学園。

 同学園は、児童教育学者で視覚障害者であったアンナ・フェヘル修道女が、ラースロー・レカイ枢機卿の援助のもとに、1982年、「視覚障害児の家」を創立したことから始まった。現在、幼児から小学生まで、視覚障害児を中心に、特別な支援を必要とする子どもたちの教育を行っている。

 この訪問で、教皇は子どもたちの歌声に笑顔で耳を傾け、子どもたちの手作りの贈り物である、アルゼンチン国旗の水色と白、バチカン国旗の黄色と白をモチーフとしたショルダーバッグや、黄色と白の玉をつないだロザリオなどを受け取られた。

 一方、教皇は同学園に、「結び目を解く聖母マリア」の像を贈られた。

 教皇は、子どもたちの歓迎と、教育者たちの努力に心からの感謝を述べられた。

 また、この集いのはじめに唱えられたアッシジの聖フランシスコの祈りについて、「何かがないところに、何かができるよう主に願う、現実を歩むことを助ける祈り」であると話された。

 そして、教皇は「イエスは現実をそのままに受け止めながら前へと歩まれた」と述べ、現実を考慮せず、理想やイデオロギーを選ぶ方が簡単だったにも関わらず、イエスの福音の歩みは現実を受け入れつつ進んでいくものであったと話された。

 教皇は子どもたちとの集いの後、作業訓練室をはじめとする、同学園の施設を見学された。

29 4月 2023, 13:30