「愛と善の波に乗って、より高く」教皇、WYD大会ボランティアに
教皇フランシスコは、「ワールドユースデー・リスボン大会」の閉会日、8月6日(日)午後、同大会ボランティアとの集いを持たれた。
この夕方、リスボン郊外、アルジェス突堤に近い会場、パッセイオ・マリティモ・デ・アルジェスは、「WYDリスボン大会」を支えたボランティアたち、およそ2万5千人の日焼けした笑顔であふれた。
教皇は、この大会を皆にとって「忘れがたい大会」にしてくれた、関係者やボランティアの人々の努力を心に留め、深い感謝を述べられた。
「皆さんの仕事は、仕事以上のもの、奉仕です」と述べた教皇は、「それは、おとめマリアが、親類エリザベトに奉仕することを通して喜びを分かち合いたいとの必要を強く感じ、『出かけて、急いで山里に向かった』(ルカ1.39)のと同じ行為です」と話された。
教皇は、ボランティアの代表らの言葉を振り返りながら、そこに「イエスとの特別な出会い」という共通の体験を指摘。キリスト者の生活の中心であるイエスとの個人的な出会いを、これからも毎日新たにして欲しいと願われた。
リスボンの北方にあるナザレは高い波が見られることで知られ、サーファーたちを惹きつけている。教皇はナザレの大波に言及しながら、ボランティアの皆さんもまた、この日々、リスボンに押し寄せた若者たちの非常に大きな「波」と向き合ったが、勇気をもってその波に乗ったと、賛辞をおくられた。
そして、教皇は「これからも愛(カリタス)と善の波に乗って、より高く、神のより近くへと運ばれることで、皆さんの行くべき道をより良い形で見つめることができるでしょう」と、ボランティアたちを温かく励まされた。
こうして「ワールドユースデー ・リスボン大会」のすべての公式行事を終了された教皇は、帰国のために、フィーゴ・マドゥーロ軍用飛行場へと向かわれた。