教皇、回勅「ラウダート・シ」に続く、使徒的勧告の発表を予告
教皇フランシスコは、9月1日の「被造物を大切にする世界祈願日」と、同日から始まる「被造物の季節」への関心を呼びかけると共に、10月4日、回勅「ラウダート・シ」に続く、使徒的勧告を発表する旨を告げた。
教皇フランシスコは、8月30日(水)の一般謁見で、9月1日の「被造物を大切にする世界祈願日」と、同日から始まる「被造物の季節」への関心をアピールされた。
毎年9月1日(日本では9月の第一日曜日)に、カトリック教会の「被造物を大切にする世界祈願日」が記念される。
今年の同祈願日は、旧約聖書・アモス書の「正義を洪水のように、恵みの業を大河のように、尽きることなく流れさせよ」(5,24)という言葉からインスピレーションを得た、「正義と平和が流れるように」をテーマに掲げている。
また、同日より、アッシジの聖フランシスコの記念日である10月4日まで、環境保護のためのエキュメニカルな祈りと行動の月間「被造物の季節」(Season of Creation)が行われる。
教皇はこの一般謁見の席で、「被造物の季節」の最終日、10月4日に、環境問題をテーマにした回勅「ラウダート・シ」に続く「使徒的勧告」を発表したいとの考えを明らかにされた。
「創造主の聖なる賜物としての被造物を守る取り組みにおいて、キリスト教の兄弟姉妹たちと一致しましょう。」
「環境と気候の影響で不当な被害を受けている人々に寄り添い、被造物に対する無分別な戦争に終止符を打つよう努力しなくてはなりません。」
教皇はこのように呼びかけながら、地球に再び豊かにいのちがもたらされることを祈った。
30 8月 2023, 13:40