教皇、中国の信者たちに励まし、モンゴルでのミサで
教皇フランシスコは、9月3日(日)、訪問中のモンゴルでとり行われたミサの終わりに、中国国民に向け挨拶をおくると共に、中国のカトリック信者らに励ましの言葉を述べられた。
帰国を翌日に控えたこの日曜日、教皇はウランバートルのスポーツ施設「ステップ・アリーナ」でミサを主宰された。
ミサの終了前、ウランバートル使徒座知牧区司教、ジルジョ・マレンゴ枢機卿から、教皇への感謝の言葉がおくられた。
教皇はこれに答える形で関係者らに挨拶とお礼を述べられた。
その挨拶の冒頭で、教皇はこのミサに参加していた香港教区の元教区長と、現教区長の二人をご自分の近くに招かれた。
この二人は、香港教区・元教区長であり、後任のマイケル楊鳴章司教帰天後に同教区管理者を務めていたジョン湯漢(トン・ホン)枢機卿と、香港教区の現教区長で今年9月30日の公開枢機卿会議で枢機卿に叙任予定のスティーブン周守仁(チョウ・サウヤン)司教。
教皇はご自分の左右に立つ二人の手をとりながら、次のように話された。
「この二人の兄弟は、香港の司教たち、元教区長と現教区長です。二人がここにいることを機会に、わたしは中国の高貴な国民に心を込めて挨拶をおくりたいと思います。すべての国民の皆さんに、より良いものを、常なる前進と発展をお祈りいたします。そして、中国のカトリック信者の皆さん、よいキリスト者であると共に、よい市民であってください。」
教皇は、典礼暦で「キリスト者の助け手(扶助者)聖母マリア」と「中国のカトリック教会のための世界祈願日」を記念する5月24日を機会に、毎年中国のカトリック信者たちに向け、メッセージを述べている。
今回の教皇のモンゴル訪問に合わせ、ウランバートルには、香港や中国の大陸部などからおよそ200人の信者が訪れていた。