パロリン枢機卿、ドバイで教皇のスピーチ代読へ
教皇フランシスコがドバイでのCOP28で予定していたスピーチを、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿が会議の席で代読することが明らかになった。
ドバイで開幕した国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に、参加予定であった教皇フランシスコが健康上の理由で出席を見送る中、国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿がバチカン使節を代表し、教皇のスピーチを代読することになった。
バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長が明らかにした。
教皇フランシスコは、COP28に参加するため、12月1日から3日まで、開催地であるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを訪問することになっていた。
しかし、教皇は11月25日、軽いインフルエンザの症状のため、予定されていた謁見を行わず、ローマ市内の病院で肺CT検査を受けた。その結果、肺には異常は見られなかったが、呼吸器の炎症のために治療を受けることになった。その後、体調は回復に向かっていたが、11月28日、医師団の判断に従い、教皇は大変遺憾ながらドバイ訪問を中止すると発表した。
パロリン枢機卿は、12月1日、バチカンの使節を率いてすでにドバイ入りしている。同枢機卿は、2日、教皇フランシスコのスピーチの代読を行い、3日には、教皇庁諸宗教対話省長官ミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット枢機卿と共に、ドバイのエキスポ・シティの「信仰のパビリオン」の開館式に出席する予定。
01 12月 2023, 12:37