COP28：「傷ついた世界をいやすために」諸宗教指導者らの共同宣言

　ドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議（COP28）に参加した諸宗教リーダーたちは、12月3日、共同宣言を行った。

　教皇フランシスコは、バチカンの書斎より、この共同宣言に署名を行われた。

　COP28に集った諸宗教指導者らは共同宣言を通して、「1.5℃目標」（気温上昇を産業革命前比で1.5℃までに抑える目標）を中心に据えると同時に、気候変動の影響を受ける共同体を支えるために、革新的行動を必要とするこの気候変動の危機において、団結と、責任の共有、人類の兄弟愛の精神を強調している。

　そして、「この歴史の瀬戸際において、われわれが皆で立ち向かうべき挑戦の重大さを思いつつ、わたしたちは次世代への遺産を自覚し続ける」と諸宗教リーダーらは共同宣言で述べ、「共通の行動と深い責任のタペストリーを紡ぐ」ため、また「傷ついた世界をいやし、わたしたち共通の家の輝きを守る」ために、協力と決断を伴う迅速な行動をCOP28に集まった責任者らに呼びかけている。