検索

教皇フランシスコ 世界各国の教会の聖歌隊の少年少女たちとの集い 2023年12月30日 バチカン・パウロ6世ホール 教皇フランシスコ 世界各国の教会の聖歌隊の少年少女たちとの集い 2023年12月30日 バチカン・パウロ6世ホール  (Vatican Media)

「歌声は主に心を開かせる」教皇、聖歌隊の少年少女たちに

教皇フランシスコは、世界各国の教会の聖歌隊の少年少女たちとお会いになった。

 教皇フランシスコは、12月30日(土)、世界各国の教会の聖歌隊の少年少女たちとの出会いを持たれた。

 教皇がお会いになったのは、プエリ・カントレス国際連盟に加盟する教会系児童合唱団のコーラス団員たち。

 同日朝、この集いが行われたバチカンのパウロ6世ホールは、少年少女たちの美しい歌声が響き渡った。

 挨拶の中で、教皇は子どもたちの合唱に感謝を述べられ、「皆さんの素晴らしい歌声はこのホールをいのちで満たしました」と話された。

 そして、「皆さんの合唱はとても重要です。なぜなら、皆さんの歌声は教会の共同体を祈りに招き、主に心を開かせるからです」と語られた。

 教皇は、教会の聖歌隊として奉仕する上で大切なことを示す、3つのキーワード、「喜び」「祈り」「謙遜」を参加者らに託された。

 「喜び」をめぐり、教皇は、聖歌は多くの先人たちから、時には世紀を経て伝え続けられた贈り物である、と指摘。この貴重な賜物を受け取り、喜びをもって伝えることは素晴らしいこと、と話された。

 「世界は喜びを大いに必要としています」と教皇は述べ、「若い人を含め、多くの人が苦悩や、あるいは退屈の中に閉じ込められています。音楽は心に触れ、美しさを示し、人生の味わいと希望を取り戻させてくれます」と語った。

 次に「祈り」について教皇は、「皆さんはエンターテイメントのためではなく、自分たちの祈りをもって、他の人を祈りへと招くための手伝いをしています。そのためには、歌っている時だけでなく、常に祈りの中で心をイエスに寄せていなければなりません」と強調。

 「皆さんの心がイエスへの愛でいっぱいの時、それは声の中に表され、人々の心に届きます」と説かれた。

 最後に、教皇は「謙遜さ」の必要について、「聖歌隊は謙遜の学び舎です」と述べつつ、独唱の時も、合唱の時も、それはコーラスの一部であり、皆が皆のために、そして何より神のために奉仕しているという自覚を忘れず、自分だけが目立つことなく、歌が神と人々との真の友情を表すものとなるようにと願われた。

 「音楽はどれだけ多くのことを教えることでしょうか」と述べた教皇は、受け取った恵みを大切に、情熱をもって、聖歌隊の奉仕を続けて欲しいと、集いの参加者に励ましをおくられた。

 

30 12月 2023, 13:02