教皇、フランスの教会の広報・メディア関係者と
教皇フランシスコは、1月11日、フランスのカトリック教会の広報・メディアに携わる人々とお会いになった。
教会の広報をテーマにしたシンポジウムを機会に行われたこの集いには、フランスの諸教区の広報責任者をはじめ、修道会や、教会運動、また小教区のメディア担当者らも参加した。
教皇は謁見の冒頭、参加者らに短い心のこもった挨拶をおくられ、軽い気管支炎を理由に、用意されたメッセージの原稿を使節の責任者に託された。
この中で教皇は、複雑につながり、大量のニュースにあふれた世界において、広報の役割は非常に重要、と強調している。
教皇はご自分もまたコミュニケーションの世界の只中に置かれていると述べつつ、今、教会の広報関係者に求められることは、伝えるべきことの根源、証しすべき真理を改めて見出すこと、と指摘している。
そして、教会の広報関係者のイエスにおける交わりは、その伝える内容が、独りよがりの野心や戦略、すべてをテクノロジーに頼るものとなる危険を防いでくれるだろう、と述べている。
教皇は教会の広報・メディアに関わる人々に3つの助言を行われた。
最初に、教会のコミュニケーションとは「証し」である、と教皇は述べ、何よりも信頼性を保つと共に、社会に教会の愛を証しするものとなるようにと願われた。
次に、教皇は「勇気」を持つよう勧められ、その勇気とは言動一致と開放性に留意したコミュニケーションのための、謙遜で落ち着いたプロフェッショナルな勇気であるべきと説かれた。
最後に、教皇は、美しくも複雑な世界において、遠くを眺める「広い眼差し」を持つよう励まされ、教会のコミュニケーションが「心から発し、愛をもって見つめる」ものとなることを希望された。
教皇は教会の広報に携わる人々に祝福を与えられた。