教皇「人間の尊厳の完全な実現の推進を」
教皇フランシスコは、イタリア・フィレンツェの生活協同組合のメンバーと同組合による支援事業の関係者らとお会いになった。
「主の公現」の祭日を前にした1月5日(金)、教皇フランシスコは、イタリア・フィレンツェの生活協同組合「ウニコープ」のメンバーと、同組合が支援事業のために創立した基金の関係者ら、およそ3500名とお会いになった。
この基金では、世界の貧しい子どもたちの支援や、国内外の最も恵まれない人々への連帯のための事業を行っている。
バチカンのパウロ6世ホールで行われたこの集いで、教皇は参加者らに挨拶をおくられた。
その中で教皇は、「他者のために何かをすることは、いわば『石の心』を「肉の心」に変えるのを助けること」と話された。
同協同組合が消費者の保護を目的にスタートして以来、その活動は、人々が慈愛を生き、一人ひとりが他者のために何かすることを助ける段階に入った、と教皇はその歩みを振り返った。
人の資産を守るとは、利益の管理だけでなく、人間の尊厳の完全な実現を推進すること、と教皇は話し、これからも皆さんの仕事において、人間の統合的発展、分かち合いを通した共同体の成長、共通善のために一人ひとりの特性を活かすことを目指し続けて欲しい、と関係者らに励ましをおくられた。
05 1月 2024, 15:04