教皇「世界は平和を見出すために母たちを見つめるべき」
1月1日、カトリック教会の典礼暦は「神の母聖マリア」を祝った。
カトリック教会の典礼暦は、一年の最初の日を「神の母聖マリア」に捧げる。
教皇フランシスコは、2024年の元日、聖ペトロ大聖堂で「神の母聖マリア」の祭日のミサをとり行われた。
ミサ中の説教で教皇は、エフェソ(エフェソス)公会議(431年)の時、人々が「神の聖なる母」の名を喜びをもって唱えたように、新年を神の母聖マリアに捧げ、祈りながら迎えることは素晴らしいこと、と話された。
事実、「神の母」という言葉は、母の腕に抱かれた御子イエスが、わたしたち人類と永久に結ばれたという喜びにあふれた確信を表すものである、と教皇は強調。
「神の母」は、主とわたしたちの永遠の契約を短い言葉で宣言するものであり、それは信仰の教義であると同時に「希望の教義」である、と説かれた。
教皇はまた、教会の持つ女性的な性格を再発見する上でも、教会はマリアを必要としている、と指摘。
女性、おとめ、母であるマリアは、女性の役割に光を当て、世話と、配慮、忍耐、勇気といった母性的な側面を持つ司牧を通して教会を生かすための、完全なモデルである、と語られた。
「世界もまた、平和を見出すために、暴力と憎しみの連鎖から抜け出すために、人間的な眼差しを取り戻すために、母たち、女性たちを見つめなければならない」と述べた教皇は、「すべての社会は女性の賜物を受け入れながら、女性を尊重し、守り、価値を見出すことが必要であり、女性を傷つける者は、女性から生まれた神を冒涜することになると知るべき」と話された。
「新年を神の母に託しつつ、わたしたちの人生を奉献しよう」と呼びかけた教皇は、この一年が主の慰めと、神の母聖マリアの優しさにあふれるものとなることを祈られた。
01 1月 2024, 17:33