教皇、ナゴルノ=カラバフからの難民のために祈る
教皇フランシスコは、アルメニア典礼カトリック教会の司教団とお会いになった。
教皇フランシスコは、2月28日(水)、アルメニア典礼カトリック教会の司教たちとお会いになった。
同日、教皇は一般謁見の開始前、パウロ6世ホールの小ホールにアルメニアのカトリック教会の指導者たちを迎えられた。
教皇はここ数日軽いインフルエンザの症状をお持ちのため、司教らに向けた挨拶は、国務省のフィリッポ・チャンパネッリ師によって代読された。
この中で教皇は、司教らのこのたびのローマ訪問が、アルメニア出身の修道者・教会博士、ナレクの聖グレゴリオの記念日(2月27日)に合わせて行われたことを喜ばれた。
教皇は、四旬節にあたり、わたしたちは十字架を見つめ、愛とゆるしによって傷をいやされるキリストの上に自分たちを築くように招かれている、と説かれた。
また、自分を傷つける相手を消し去るのではなく、自分と相手の中に根差す良いものをもって変容させることを教えるナレクの聖グレゴリオの言葉を思い起こされた。
そして、教皇は、このキリスト教的な光を、しばしば憎しみや分裂、暴力や復讐の闇の方を好む世界に輝かせるようにと、アルメニアの教会関係者を励まされた。
教皇はこの集いで、ナゴルノ=カラバフからの難民のために祈ると共に、皆の平和を希求する叫びが、貧しくつつましい人々の苦しみに対して無関心で頑なな人たちの心に響くようにと願われた。
29 2月 2024, 14:33