教皇「聖年が希望の力を浮かび上がらせるように」
教皇フランシスコは、福音宣教省の世界宣教部門の関係者らとお会いになった。
教皇フランシスコは、3月15日、教皇庁福音宣教省・世界宣教部門の責任者、メンバー、顧問らとお会いになった。
同省・同部門は、このたびバチカンで定例総会を開催していた。
この集いでは、教皇の関係者への挨拶は、国務省のピエルルイジ・ジロリ師によって読み上げられた。
その中で教皇は、多くの地方教会が面している世俗化の問題に触れ、キリスト教共同体への帰属意識の喪失、信仰や信仰の教えへの無関心がもたらす、今日の教会の深刻な状況を見つめられた。
教皇は、こうした状況の中にも勇気を失わず、むしろ若い人々に人生の意味を取り戻させるための有効な答えを見つける機会としていくようにと励まされた。
信仰の伝承が途切れることがないようにと願う教皇は、家庭や、教会で信仰育成に携わる人々との絆を強めると共に、若いカテキスタを育て、「教会のカテキズム」をより普及させるなど、要理教育に力を注ぐことを希望された。
また、教皇は来年迎える2025年の聖年に言及。来たる聖年が希望の力を浮かび上がらせる年となるようにと期待された。
さらに、教皇は聖年の開催に備え、使徒的書簡を近く発表すると予告。この書簡が、多くの人々にとって、「希望を具体的に生きる」ということについて考える助けになるようにと望まれた。
そして、教皇は聖年に先立つ今年は「祈りに捧げる年」であることを忘れないようにと述べつつ、聖母や聖人たちの教えから学び、まず自分たちからよりよく祈ることを始めようと、福音宣教省の関係者らを招かれた。
15 3月 2024, 16:34