祈りの学校：「どんな時も神への祈りと感謝を」教皇、子どもたちに

　教皇フランシスコは、4月11日（木）、ローマ郊外の小教区の教会で、初聖体を準備する子どもたち200名との集いを持たれた。

　同日夕方、教皇が訪問されたのは、ローマ東部の郊外、ボルゲジアーナ地区にある聖ヨハネ・マリア・ヴィアンネ教会。同地区に小教区が創立されたのは1963年、現在の教会は当初からの教会を1990年に改築した現代的な外観をもっている。

　教皇の訪問は、教会のカテキズムを学ぶ子どもたちへのサプライズとして行われた。子どもたちはもとより、保護者や地域の住民たちは、教皇の訪問を驚きと喜びをもって迎えた。

　2025年の聖年を前にしたこの「祈りの年」、教皇は「祈りの学校」と題したこの集いを通し、子どもたちに祈ることの大切さを教えられた。

　集いには、主任司祭、保護者、カテキスタたちと共に、この催しを企画した教皇庁教理省世界宣教部門副長官のサルバトーレ・フィジケッラ大司教も同席した。

　教皇はおよそ1時間にわたる子どもたちとの自由な対話を通して「祈りの学校」の最初の「授業」を行われた。

　この中で教皇は、まず、「ありがとう」「ごめんなさい」「…をしてもいいですか」という言葉を毎日の生活の中で忘れないようにと、子どもたちに願われた。

　教皇は特に「ありがとう」という言葉の重要さを強調。いつも感謝をすること、特に神に感謝することが大切、と話された。

　どんなに暗い時でも祈り、感謝するようにと教皇は教えられ、病気や、死、孤独、戦争などを前にしても、困難を耐える力をくださるよう、神に祈らなければならない、と語られた。

　「皆さんは祈っていますか。祈り方を知っていますか。神様に何を話しかけていますか」と教皇は子どもたちに問われた。

　毎日食事の時に家族と祈っていると、ある児童が答えると、教皇は「彼は大切なことを言いました。でも、たくさんの子どもたちには食べる物もないことを知っていますか。食べる物があることを神様に感謝してください。家族があることを神様に感謝してください」と話された。

　最後に、「皆さんは信仰を持っていますか」と尋ねられた教皇は、神様が信仰をくださったことにお礼を言いましょう、と子どもたちに呼びかけられた。