ガーナの首都アクラで開催されたグローバル・クリスチャン・フォーラム国際集会 ガーナの首都アクラで開催されたグローバル・クリスチャン・フォーラム国際集会 

教皇「神の愛と交わりを体現し、分裂に傷つく世界に証しを」

教皇フランシスコは、ガーナの首都アクラで開かれたグローバル・クリスチャン・フォーラムの国際集会にメッセージをおくられた。

 教皇フランシスコは、ガーナで開催された第4回グローバル・クリスチャン・フォーラムの国際集会にメッセージをおくられた。

 グローバル・クリスチャン・フォーラムは、エキュメニカル対話の世界的な運動の一つで、カトリック教会、正教会、プロテスタントの諸教会、独立系教会、キリスト教の諸団体等が参加し、共通の問題を追求し、それに取り組むための、相互尊重の推進を目的としている。

 同フォーラムは、1998年にスイスの・シャトー・ド・ボッセで準備的会合を行なって以来、地域別の集いのほかに、2007年にリムル(ケニア)、2011年にマナド(インドネシア)、2018年にボゴタ(コロンビア)で国際集会を開催してきた。

 第4回目にあたる今集会は、「世が知るように」(参照 ヨハネ17,23b)をテーマに、ガーナの首都アクラで4月16日から19日まで開催されている。

 教皇フランシスコから集会参加者に宛てたメッセージは、教皇庁キリスト教一致推進省次官、フラビオ・パーチェ大司教によって会場で読み上げられた。

 この中で教皇は、「世が知るように」という今集会のテーマは、三位一体の神の愛と交わりを個人と教会の生活の中で体現し、分裂と敵対に傷ついた世界に証しをもたらすようにとキリスト者たちを招いている、と述べられた。

 一致は神の王国のビジョンを抱くために不可欠な要素と教皇は強調し、そこにエキュメニズムとキリスト教的使命の密接な関係を指摘された。

 教皇は、誕生以来25年を迎えた同フォーラムが、共に祈りながら、各自の信仰をより深く生き、兄弟愛をより息づかせることができるように、また自分たちのストーリーを語り合うことで、世界のキリスト教共同体が直面する課題に立ち向かう力を得ることができるようにと願われた。

 そして、教皇は、この集いがすべてのキリスト者の間に目に見える一致を育てることを祈りつつ、参加者らに祝福をおくられた。

18 4月 2024, 21:05